事故当日

 18:20 事故発生.
 18:25 うちの妻が偶然現場を通りかかる。
 18:30 仕事も終わり一息ついている時に…妻より私の携帯に電話がはいる。「奈那ちゃんが交通事故!!!ひとまず家の方向に帰っていて!」。詳細わからず。

 18:40 2回目のTEL。「気をしっかりして聞いて。奈那ちゃん意識不明。気をつけて○○第一病院に直接来て!」「寧々ちゃん(中学1年生)にはまだ知らせないで。お母さんに来てもらうから」。「えー…」「奈那ちゃん、奈那ちゃん」と叫びながら病院へ車を走らせる。フロントガラスが涙で歪む。

 19:00 ○○第一病院に到着。妻と連絡取れず、何処へ行けば良いのか…迷いながら2FのICUへ。妻と会い詳しい状況を聞く。


 事故の概要:::自転車で宇佐高校からの帰り道、後ろから来た軽四トラックに追突され頭部を強打。その他はかすり傷程度で外傷はない。友達と一緒に2人で帰っていたらしい。近所のアパートに住む男性がテラスにいて、「ドーン」という大きな音で事故だと思い駆けつける。すでに近くの会社の方がいち早く救急車を呼んでくれていたとのこと。加害者は呆然と立ち竦むだけだった。
 しばらくして医師会病院の勉強会に向かう妻が偶然に通りかかり事故を見つける。「あの制服は宇佐高校の1年生。あの自転車、あのカバン、見覚えがある。」「うちの娘だ!」「救急車呼んだー?」。救急車の到着が長く感じられ、妻がまた119番TEL。「もうすぐ着くと思いますと消防署」。駆けつけてくれた男性が奈那の異常に気づき、口に手を入れ舌を引き出すと、大量の吐血。妻が「窒息するので横にしてくださ〜い」と叫ぶ。そうするうちにようやく救急車到着。看護師の妻は一緒に救急車に乗り込む。妻「◇◇医師会病院にお願いします」救急隊員「頭を打っていますので、脳外のある○○第一病院がいいと思います」。救急車の中で心配停止状態。心臓マッサージが施される。病院に着くとすぐに人工呼吸器装着。呼吸と心拍は保たれたが、意識は全くない.