告別式

 10月20日、朝起きた時、突然の右腰痛。覚えのある痛み。腎結石の発作で、丸くなって動けなくなる。よりによってこんな時に。なんとか△▽クリニックに行き痛み止めの注射を打ってもらう。その後すぐに痛みは消失した。

 午後1時から告別式。葬儀社も,お通夜のときが想定外だったので、急遽会場を拡大し万全の体制をとる。案の定、お通夜を超える900名近くのお客さんが…やはり会場から溢れる。また、学校、病院、施設から多くの弔電も寄せられ、たくさんの方にお見送りしてもらった。

 弔辞では、高校・中学の同級生が、奈那ちゃんの優しさ、明るさを涙ながらに語っていただいた。自分の娘ながら誇りに感じた。最後の見送りも、みんなが溢れんばかりのお花や折鶴をお棺に添えてくれた。皆泣いていた。本当に有り難う。
 ここで、一旦、みんなとはお別れ。でもすぐにまた会えるから、それまでみんなを見ていてね。出発の時、みんな「はまさき!なな!」って叫んでくれたよ。


 後日聞いた話しだが、17日のお見舞いのあと、高校ならびに中学校で多くの人が協力し、夜を徹して折鶴が折られたとのことだった。驚きと感謝の極みである。

 霊柩車で20分くらい揺られて火葬場に到着。私達にも最後の時がやってきた。奈那を焼いてしまうなんて普通に出来ない。喪主だからと言って簡単にボタン押せないよ。「奈那ちゃんは本当にいい子だったんです。最後に奈那ちゃんの幸せを祈ってやってください。」とお願いし、残された家族3人でボタンを押す。涙も枯れるといいますが、なかなか涙は枯れないよ。集骨のとき、お骨が綺麗だった。陶器のような柔らかい光だった。

 奈那のお骨を胸に抱き、その最後の暖かさを感じながら、再び斎場に戻って初七日。もう精も根も尽きていた。片づけを終えて帰路に着く。胸に遺骨をしっかり抱いて。